■バラストについて

今回の車体の改良において、第一に上がったのは,
転がりの良くない14インチタイヤから20インチタイヤへの移行。
一番改良したかったのですが、それにはアッパーカウルを新作しなくてはならず、
財政的に不可能という結論に。
そこで14インチタイヤの不利を補う為に、バラストでごまかす事にしました。
転がり抵抗は垂直抗力に比例するため、
出来るかぎり前輪(14インチ)への荷重を減らす事に。
そのためにバラストを後輪のさらに後方へ全て積み込む方法を取る事にしました。
大潟などでは旋回性能の向上のために前輪の前方へ配置していたのですが、
それとは真逆の発想です。
豊田のコースでは旋回性能は重要ではないと判断しました。
バッテリーもできるだけ後ろへ配置しました。
この方法が取れたのも、
先端からテールの先までオーバースペック気味に剛性の高いボディーのおかげです。
フレーム構造を採用していない事も好都合でした。
これにより、各タイヤへの荷重は前輪(2輪合計)54%、後輪46%となりました。
12kgのバラストを前輪より前方に配置するのと、
後輪より後方に配置するのとでは、
結果的には豊田のコースでは、巡航で、消費電流が5%の少なくなりました。