8月25日(恐怖の練習走行)

26日(土曜日)の朝寝坊して学校を出発して12時過ぎに村田ICに着きました。
お昼はそばの定食屋で食べたのですがそばを頼んだ約2名がへこんでいました。
来年行く人は気をつけてください。
ちょっと早めに菅生サーキットに着きましたが噂には聞いていましたがすごい登りです。
EVの前にバイクの日本選手権の練習走行が行われていました。
先週の筑波サーキットといい僕たちもレーサーになってきましたな。
しかも今回はテレビ局が入るということで気合十分です!

各チームにピットが割り当てられて作業できます
ピットはこんな感じです
成蹊大学は「004改」と「005あと、」の2台でエントリーしましたが先週「005あと、」はモーターコントローラー壊れてしまったため「004改」1台で出場しましたピットが広いぜ〜 まずコースに慣れると言うことでカウルなしで走ってみます

練習走行が始まり各チーム練習を始めました。
僕たちは初出場ですのでまずはカウルをしないでしたものだけで走ってみます。
登りの電流を測ってみましたが計算どおりだったのでよしですが!まずはじめの下り、そして最後のS字コーナーのあるくだりがこえ〜
はじめの下りは80km/hの速度制限があるためブレーキを使って速度を落として
その後のコーナーを回りますがブレーキパットのゴムが溶けるにおいがするしカーブで見通し悪いし恐ろしいです。

でも本当の恐怖はこの後にやってくることを僕(ドライバー阿部)は知る由もありませんでした・・・。

中川君に報告。
「まじこわいっすよ」
3周ほど走って怖いけどなれてきたのでカウルをつけて走ってみます。 ホームストレート爆走中・・・。

カウルなしで慣れてきたので今度はカウルをつけて走ってみます。
若干視界が悪いけどま、大丈夫でしょう、と思っていました・・・。
走り出しましたがカウルをつけて下りのスピードが増しました。
制限速度80km/hに抑えるためにブレーキをかけなければいけないのでブレーキをかけますが、下りの最後のほうはR150とR110のコーナーになっています。
なのでつよくぶれーキングするとスピンするんじゃないかとおもって弱めでブレーキをかけました。
ブレーキ時のブレーキパットのゴムの焼けるにおいが車内に充満します。
カウルをつけているので視界が悪くしかもコーナーで見通しが悪くて5m(ちょっと誇張表現)くらい前しか見えません。
気がつくと90km/hまで速度が出ていました。
うぎゃ〜〜、しぬ〜〜〜。
とは思いましたが回りに車が走っていなかったためどうにか最初のくだりは回ることができました。
ふぅ。
次の難関はは「馬の背」と呼ばれる長い登りの後にある下りの最中にS字コーナーがあってそのあとにあるR30のエアピンカーブです。
S字コーナーの手前ですでに50km/hになり(すでに意識は飛んでいます)ブレーキを踏みながらヘアピンカーブを回りました。
地面との摩擦でタイヤが「いてててててて」と言っています。
どうにかここもクリアしましたが二つの下りのうち二つとも恐ろしいことがわかりました。
特に「004改」はフルカウルの上に視界が悪く死角が多いので回りに車が走っていたらと思うとぞっとします。

1週してピットに戻り「こえーよ、おそろしーよ、まじやばいよ」
というと堀口さんも含めて3人とも

「阿部くん、何のためにここまできたの?休んでないで早く走ってきてよ」

「限界スピードで走ってね」

「保険かけたんでしょ?」


とまるで僕を狼少年かのような扱いを受けました。

しぶしぶカウルをつけてまた走り始めました。
相変わらずブレーキの焼けるようなにおいが恐ろしさを演出します。
はじめの下りからのR150のコーナーはうまくなってきましたが次の下りのR30で悲劇は起きました。
コーナー入り口で55km/h出ていたのは気になったのですが案の定曲がりきれずダートに突っ込みました。
その時にカウルが上に吹き飛び土煙がものすごくてダートに入って10mくらいして止まりました。
しばらくぼんやりしていると向こうからテレビクルーが6人くらい走ってきて
「どうかしたんですか!?」
とインダビュー受けました。
ぼ〜っとしててまともにしゃべれませんでしたがピットに帰るとやっぱり

「じゃあちょっと休んだらまた練習ね」

「周回のタイム取りたいから3周は走ってもらわないと」


と僕に休む暇を与えません。

ちょっと休んでいやいや車に乗り込みまた恐怖の下り坂を走りました。
1,2週はうまく走れたんですが今度はまたさっきのR30の下りコーナーで片輪が浮きスピンしました。
おおっとまただよ。
今度はひっくり返って死ぬかな〜なんて思いましたがダートにどうにか突っ込みどうにか止まりました。
もう「004改」はぼろぼろです。
「004」を作った去年の4年生ごめんなさい。
カウルもシャーシもべこべこです。

結局練習走行の成績は1オーバースピード1スピンの計2クラッシュで僕のミドルネームに「くらっしゃー」を襲名したくなるほどの結果となりました。
周回タイムは計れませんでしたが登りの電流と速度がわかったのでこれで明日の作戦が立てられます。
まあ、計算どおりなので良しとします。

クラッシュはしましたが車のダメージはそれほどでもなくそれよりも僕の心に目覚めた恐怖心と言う名のダメージが深刻でした。
はっきり言って「もう帰りたい」が本音でした。
MITUBAのドライバー斎藤さんともお話しましたが(ホントいい人ですね、ミドルネームが「くらっしゃー」の僕にもいろいろ教えてくれました)
明日は消費電流を安全側に振るのではなく人命尊重で運転を安全側に振ります。

回生ブレーキをつけている車は上り坂を下りの勢いで登る必要はなくてくだりも40km/hくらいで発電しながら下って登りはそのエネルギーで
ほとんど登ってしまうと言うことでしたので安全面から見ても菅生サーキットは回生ブレーキが重要と言うことがわかります。

前夜祭
参加費2万円で夕飯付きなんて安いな〜。
夜はビール一杯でクラッシュしそうになりました・・・。

26日(地獄の本番へ)