8月26日(地獄の本番)

昨日の恐怖でいまいちねつけないまま本番の朝を迎えました。
6時半に受付で相変わらず朝早いですが天気が悪いです。
霧がかかって100mくらいしか見えません。
受付をしてバッテリーもらってバスに乗ってコース案内とばたばたしていましたが僕は霧が晴れるように祈るのでいっぱいいっぱいでした。
が!コース案内のバスで隣に座った波田野くんは爆睡してました!
前日まで二日間徹夜してたからしょうがないけど寝るなよな〜〜〜。

電光掲示板にE.V.Ecorunの文字が
と言うわけで競泳の飛び込み
朝はこんなに霧がかかっていました 車検はわりと楽チンだった気がするなぁ

9時からの車検を終え車の整備をしてスタートの12時を待ちました。
霧は気温が上がるにつれて晴れてきたのでほっとしました。
実は隣のピットが5月のWEMで少しお話した早稲田大学だったんですが昨日モーターのトラブルで本戦はリタイアとのことでした。
あの下り坂のことを考えるとうらやましい限りです。
日大のこーざいさんとも少しお話したんですが冗談で「いや〜、本番でやっちゃうかも知れないっすよ〜」とか言っていたんです。
この僕のせりふがあんなことを呼ぶことになるとは・・・。

とうとうスタートの12時が近づいてきました。
霧は晴れたのでどうにか人命優先で走ることができます。
相当緊張してスタートを待ちました。
今回は全車一斉スタートではなく20秒間隔でスタートしていきます。

スタート直前
相変わらずおえってなりました
ホームストレートではボディー性能良いらしく
惰性でも40km/hちょい出ました

ゼッケン番号が若かったので1週目は車の台数が少なくて走りやすく
テレビ局も僕らの車を激写してるようだったのでちょっと飛ばし気味で走ってしまいました。
だってレポーターのお姉ちゃんに手を振ったら振り返してくれたんですものぉ〜。
4週目あたりまでは調子よく走ってました。
だいたい回生ブレーキつけてる車は見た感じと事前の情報でわかっていたので
下り坂に入る前に確認して速度を調整できます。
それなりに安全に走っていました。
でも日大工学部のこーざいさんとこの車は早かったですねぇ。
うちよりトレッド大きいのと視界が十分だからあんなに飛ばせるんですね。
こりゃ負けるなドライバーの腕の差で・・・。

馬の背と呼ばれる長いのぼりで回生ブレーキつけてる車とつけてない車の違いがはっきり出てました。
速度が見るからに違うんですね。
結局平均速度で争うわけですから大きな差ですよな〜。
来年はつけておくれ〜。

さてレースのほうは4週目5週目あたりにちょうど車が込んでくる時間帯がありました。
そこでは本当に飛ばさないようにしてたんですよ。
視界も悪いし。
でも悲劇は起きました。
下りのS字カーブをこえてR30の昨日2クラッシュしたカーブを走っていた時です。
前に車が見えていたのでしっかりアウトよりで走っていたら突然ど〜〜ん!と衝撃が!
後ろからきた日大理工学部の車と接触しました。
右後ろから迫っていたのでバックミラーでも確認しずらくまったく視界に入っていなかったため
てっきり僕がやってしまったと思いダートで止まってすぐカウルをとって後ろを見ると
あ〜ひっくりかえっとる〜、ドライバ怪我してんじゃないの〜。
俺のせいか〜!?大丈夫か〜!?ごめんよ〜!
と駆け寄ると怪我はしてない様子でした。
ほっとしてとりあえず横になっている車を戻しました。
そうするとマーシャルの人が来て怪我もしてないみたいなのでよかったよかった。
車が横になっているのを後ろに見たときドライバー大変なことになってたらどうしよう!とホントにびっくりしたんですよ!
ほっとしたのもつかの間ピットから電話が
「向こうがスピンしてぶつかってきたから早く走り出さないと!」
と鬼コーチから指令が!
慌ててカウルをつけて走り出しました。
幸い「004改」のダメージはタイヤカバーとカウルの成蹊マークが張ってある場所に穴があいたくらいだったので問題なく走り出せました。

この時たまたまピットの3人がカメラで撮影していた時だったのでクラッシュ時の動画があります。
小さくて見えないですが音が・・・。

クラッシュ直後の写真
拡大図が右の写真です
急いでカウルを載せようとする僕
写真だけで慌てふためいているのがわかりますね
こーゆーので人間の大きさがわかってしまいますね
なんてちっちゃいんだ、おれ・・・
その後はちゃんと走れました

その後はクラッシュの後遺症からかあまりスピードが出せなくなりました。
10周目ののぼりでバッテリーがなくなってしまい途中でとまりました。
結果は9周でオープンクラス12位でした。

ま、安全運転重視だったし、こんなもんかなと。
早稲田大学のおんずかさんたちや日大のこーざいさんたちなどともお話できたので良かったです。
優勝はホンダエンジニアリングのSuperiorの19周でした。
準優勝はMITUBAのUSO800の18周でした。
ドライバーの斎藤さんに聞いたところ新車の材料はすべてそろっているそうで後は作るだけだそうです。
来年が楽しみですね。

それといろんな方たちのお話を聞いてふと思ったことがあります。
それは馬の背の走行速度と周回数の関係です。
僕らはドライバーが重いため6Aで時速10km/hから9km/hで9周でした。
MITUBAのUSO800は18km/hで18周、HONDAのSuperiorは僕らの車の倍くらいの速度で走ってましたから19km/hくらいとして19周です。
ひょっとして登りの速度が14km/hだったチームは14周なのでしょうか?
他のチームはいったい・・・!?
もしSUGO参加チームの方がこれを見ていたら登りの速度と周回数を教えてくれたらありがたいです。
よろしくお願いします。
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今回は初出場で回生ブレーキも積まなかったので結果はたかが知れていましたが商品がものすごくいいんです!
1位はYAMAHAの電動自転車PASS、トロフィー、図書券3万円分!
うらやまし〜、でもそこまでたどり着くには長く長く険しい道のりがあるんでしょう。
是非来年は回生ブレーキをつけて出場してほしいです!(回生ブレーキをつけないんだったら危ないので気をつけて運転してください)

うーん、本番終わる前までは本当に怖かったですけど終わってしまえば楽しかったことしか覚えてませんね。
いや楽しませてもらえました。
本番の事故も救急車で運ばれるような大事故ではなかったので僕らとしてはイベントとして語り継げると思います。

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