第2日目(10月11日 日 ) 快晴
         起床                        AM:430
         朝食                        AM:: 500
         奥穂高へ向けて出発              AM: 615
         奥穂高山頂                    AM 10:30
         涸沢テント場帰着                 AM 12:30

3時半くらいからテントの周りで早立ちの人たちの声がする。山の朝は早いと聞いていたがここまでとは。4時半には昼間のように足音,話し声がする状態となり、寝ていることもできず,起きて湯を沸かし朝食を取った。のんびりとトイレにいったり出発の準備をしたりしているうちにしらじらと夜が明けてきた。6時過ぎには涸沢カールの上部に朝日が差し込んできた。
山に行く人,帰る人。。それぞれの準備で騒然としているテント場から6時15分頃に出発。
ザイデングラードという名の付いた這松の茂る尾根道をめざす。その先の鞍点に穂高岳山荘の屋根が見える。
テント場から一時間ちょっとでザイデングラードのスタート点付近に到着
振り返ると涸沢からの登山者が続いている
ザイデングラードをひたすら手も使いながら登る。すごく道が混んでいるため,そこかしこで登りの人と下りの人が譲り合い待ち状態となるが体力のない自分にはちょうど良い休憩タイムとなる。女性や高齢者も多い。日本は頑張り屋さんが多いんだなと感心してしまう。
へとへとになった頃,稜線に立つ穂高岳山荘が見えてきた。やれやれ無事にここまできた。
穂高岳山荘前のテラスにて。かなり足腰が疲れてしまった。。。
テラスのすぐ横は奥穂高岳へのはしご場になっている。チト不安だが行くしかない。先輩が後輩に登り方や降り方を大声で指示しているので,それを耳をダンボにして拝聴し参考にする。
とにかく実践あるのみと緊張して登り始めるが,わりとあっさりはしご場を登り切り安堵の表情を浮かべる。
「ゆるやかな登り(ガイドブックの説明)を頂上に向けて歩く。高尾山でも両ストックを使うのに,テント場からずっと足場が悪くてほとんどストックを使っていない。疲れた疲れた。
頂上が近づくと西穂高岳への縦走路が見えてきた。大変な難路らしい。
振り返れば遠方に槍ヶ岳が。来年は行きたい(ズーム拡大)。
頂上にようやく到着。テントを担いで跳ぶように登ってきた若者にお願いして一枚撮ってもらう。ようやくあこがれの場所に到着してしばし感動の時間を過ごす。
雲海の向こうには独立峰の富士山が見える
涸沢とは反対側から登ってくる人達が小さく見えた。あちらの道もえらく大変そうだ。
下りは30分歩いては5分休むんで降りてきた。山の事故の多くは下りで起きるというが,集中力も体力も使い切った状態で危険を感じたのでかなり用心して降りた。そのかいあって無事に1時前には戻ってきた。テントに帰る前にヒュッテで生ビールを一杯。可能ならば,テントを畳んで本日中に横尾あたりまで降りようと考えていたが,余力はなくひたすら体を休めるしかなかった。

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