行くといったら行くのである!  日頃の不摂生ぶりから学生諸君には無理と言われていたが,成せば成る!(これから半年は言い続ける!..)
とにかく,「日本人なら一度は行きたい」と思い続けてきた穂高に学科主任や専攻主任から解放されたこの秋はワンチャンスとばかり登ってきた。
 日頃の鍛錬なしにはやはりつらかったが。。。

 

第1日目(10月11日 土) 雨のち曇
 夜中2時半に起床し,「槍を持て!馬をひけ!」と叫び回るも家族の反応はなし。それでもこの日のために買っておいたテント,シュラフなどを担ぎ,愛犬に見送られ元気一杯,中央高速をひた走り松本インターまでノンストップで走った。自家用車は上高地まで入れないため,沢渡で駐車場に入った。第1駐車場は満車,第2駐車場にかろうじて入れたがすでにほぼ満車状態だった。紅葉見頃のこの連休は駐車場で車内泊でもする人が多いのかも知れない。沢渡手前で降り始めた雨は本降りで気持ちがくじけたが,多くの人が雨合羽をきて広い駐車場内からぞくぞくとバス停へ歩いているのを見て気を取り直して出発とあいなった。


         自宅出発                      AM:300
         中央高速松本インター着             AM :600
         沢渡第2駐車場着                 AM: 650
         低公害バスにて上高地バスセンター着    AM 7:30

上高地より梓川に沿って明神,徳沢とほぼ平坦な道を歩いていく
上高地から約3時間で横尾到着。途中で雨はやんだ。ここで槍ヶ岳方面への道と分岐し,横尾大橋を渡って本日のキャンプ場,涸沢をめざす。公衆トイレの長い行列(特に女性)を見て,本日は特別な混み具合なのだなと知った。
渓流に沿ってさらに1時間,屏風岩を回り込むように歩く。
上高地から4時間。ここまではテントを担いでいるにも拘わらずなんとかトラブルもなく到着。本谷橋の河原では多くの人が休憩している。ここから先,約2時間の登りとなる。
本谷橋で対岸に渡りさらに歩き続ける。
連休だけあって人の切れ目がない。たくさんの人が自分と同じようにテントを背負っている。この辺はすでに涸沢小屋が遠くに見えているのだが,なかなか着かず一番きつかった。
国設涸沢野営場(1泊500円,水とトイレは山小屋のそれを使用)。岩の間によく整地されているところがそこかしこにあるので適当な場所を選びテントを設営する。
さっそく適当な場所を見つけて一人用テントを設営。「そっちは空いているか?こっちはだめ!」という場所探しの声が聞こえてくる。2,3名以上用のテントサイトは一人用サイトほど数がなく,なかなか設営場所が見つからないようだ。山小屋の方も一畳あたり3名以上とのことらしい。本日は大変な混みなようだ。(後日談:涸沢ヒュッテのホームページによれば、この日はテント600張という新記録だったとか。。)
涸沢ヒュッテの売店。おでんやビールを売っている。なお,ここの有料トイレ(100円)はきれいな暖房付き洋式トイレで山中とは思えない快適さだった。タンクをへりで搬出するとか。関係者の方々には感謝します。
こんなところで生ビール(800円)が飲めるありがたい世の中。おかわりしてしまった。。
夕方になるとぐんと冷え込んで息が白くなってきた。気温は6,7℃くらいか。お湯を沸かしてインスタントのごはんとスープを作ると一日の疲れがどっと出てきた。まわりはまだまだ宴会の音で賑やかだったが,7時半にはダウンやフリースなどを着込んでシュラフにもぐりこんだ。数日前には雪が積もったとかで,夜は思ったよりも寒かったが持参した100円カイロを何カ所かに貼り,ぐっすり寝ることができた。

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