新車製作への道  その5
アッパーカウルの製作に取り掛かります。

まずベニヤ板を使ってフランジを作ります。(写真左) 積層を始める前にフランジをとめるボルトナットにシリコンを塗って真空引きの際空気が入ってしまうのを防ぎます。

スクリーンの段差を消す為スクリーンを着ける位置に厚さ1mmのゴム板を両面テープで貼り付け、その上に離型ワックス・PVAを塗ります。(写真右)
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アッパーカウルの積層もアンダーカウルとほぼ同様の手順で行いました。(写真左)

後部はフランジを着けてしまうと積層しにくいのでフランジなしで作る事にしました。(写真中央)

アッパーは曲面が多くカーボンクロスを大きく切ると貼り付けにくいので小刻みに張り合わせてみました。(写真右)
樹脂を吸い取るためにピールクロスを貼ります。(写真左)

真空パックをした写真が右。またもや掃除機で行いましたが結構きれいに引けてます。
(10月11日)
真空引き開始から12時間後、脱型の開始。(写真左) 後部から徐々に水を流し込みます。

アンダーカウル同様ヘラを使いながらフランジに使ったベニヤ板を取り外します。(写真中央)

脱型をしたのが右の写真。でもなんか変。。。この時点での重さは2.2kgでした。
脱型してみるとなんとマスキングテープの剥がし忘れが!(写真左) 最終的にカッティングシートを張るのでいいかな?

スクリーンが入る部分の出来上がりはゴム板で作った段差が一部欠けていたりしてイマイチ。前面はカーボンクロスを細かく張り合わせたのできれいには仕上がりませんでした。(写真中央)

なにより問題だったのは脱型した後、カウル全体が軟らかい事が判明!樹脂が足りなかったのかまだ硬化していないのか分からず、樹脂は多めに塗ったつもりだったのでとりあえずメス型に戻して再度硬化させて見ることに。(写真右) もうカウルを作り直す材料もなくこれでダメならプロジェクトの終了!? しかし!数時間放置してみると脱型した時よりも明らかに硬くなっているではないですか!半日も置くと完全に硬化してカウルとして使える程に。

原因は分かりませんがアンダーカウルの時と同じ真空引き開始から12時間後に脱型。ただ、アンダーカウルは真空引きを3時間程で止めて9時間程放置した後脱型したのに対して、アッパーカウルは真空引きを6時間程して6時間放置後に脱型。 それとも簡単に硬化剤の量が少なかっただけだったり。。。
 (10月11日)
ようやく完成したアンダー・アッパーカウルを合わせて見ると、カッコイイ!(写真左) 上下合わせ面の隙間は部分的で5mm前後。アンダーカウルに厚さ8mmで軟らかいスポンジテープを張って隙間を隠します。

スクリーンとなる部分をカットして視界のチェック。ドライバーはこんな風に見えます。(写真中央)

スクリーンをカットし、位置を合わせて組み付けます。(写真右) スクリーン用の段差が大きすぎたので暑さ0.8mmの両面テープを使って調整しました。
(10月12日)
ハンドル周りの微調整を行ってモータ、ブレーキ等を取り付け電気配線を仮組みしたら完成!(写真左)

直線50mをテスト走行!すばらしい!(写真中央)


新車製作に携わった人達で集合写真。(写真右) (10月15日)
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