新車製作への道  その3
アンダーカウルのメス型製作と同時進行でアッパーカウルのメス型の準備も行っています。
台の上に置くとオス型の後部が少しばかり沿ってしまっているではないですか。。。(写真左)
このままではメス型、製品に影響するので台の裏から木ビスにて固定、結果4mm程あった隙間が1mm程度にまで修正されました。(写真右) 
(9月28日)
ワックスを塗る前に台とオス型の隙間に粘土をつめてゲルコートが隙間に入ってしまうのを防ぎます。(写真左)

完全に隙間が無くなったらワックスを塗ります。(写真右) 丸い!
アンダー アッパーのオス型製作の方法が微妙に異なるので詳しくはこちら
また朝がやってきました。今日も秋晴れ!
今日の午後はいよいよメス型の完成、オス型を壊さずに抜き取れればいいなぁ。
メス型積層から約24時間、脱型作業に取り掛かります。(写真左)

フランジの部分が台にくっ付いていてなかなか取れず思ったよりも苦戦、隙間を作っては水を流し込む繰り返し。。。(写真中央)

院生の手も借りつつなんとか台から剥がす事に成功、と思ったら今度はオス型が抜けません(T T) (写真右)
メス型とオス型のわずかな隙間に水を流し込んではみたものの取れる気配もなく、ついに決断の時が。。。メス型がきれいに出来ていることを信じてオス型を破壊することに。(写真左、中央,、右) 今まで苦労して作り上げたオス型は数分で見るも無残な姿に。

オス型を取ってみると後部のエッジのきいた一部分だけゲルコートがかけてしまっていました。結構エッジがきつかったので抜きが難しいことは予想していましたが。。。(写真左)

それでもメス型は今までにないきれいなモノが出来上がりました。(写真右)
アンダーのメス型後部のエッジのきいた部分は製品が抜けなくなりそうなので結局パテで緩やかなRを付ける事に。(写真左)

アッパー側のメス型積層も終わり硬化待ち。
アッパーメス型完成もいよいよです!
(9月30日)
アンダー側の脱型では台とメス型が見事にくっ付いてしまったので、アッパーのメス型積層前の離型ワックスを多めにPVAは気持ち薄めに塗ってみました。

その効果があって台とメス型の剥がれ具合もバッチリ、しかし!裏返してからはなかなか抜けずまたもや最終手段へ、アッパーのオス型はスクリーン製作で使用する可能性も踏まえて必要最小限の破壊で済ませようと尻尾の部分から攻めることに。(写真左、中央)

後部のわずかに開いた隙間にプラスチックのヘラをあてて、そこにホースで水を流し込むと今までの苦労が嘘のように簡単に取れてしまいました!(写真右)
尻尾の部分は欠けてしまったけれどフロント部分は完全に無傷なのでスクリーンを作るとしても問題なし。まあ成功って言ったところかな?
(10月1日)
レタン削り出し開始からメス型完成までちょうど20日、急ピッチでの作業としてはきれいに出来上がりました!!
アッパーメス型積層

オス型→PVA→ゲルコート→コーナー処理→サフェースマット→(6時間硬化待ち)→ガラスマット→
                              ガラスマクロス→コアマット→ガラスクロス×2→(24時間硬化待ち)→脱型


アンダーメス型積層

オス型→PVA→ゲルコート→コーナー処理→サフェースマット→ガラスクロス→コアマット→
             ガラスマット→(12時間硬化待ち)→ガラスマット→コアマット→ガラスマット→(24時間硬化待ち)→脱型
今年のメス型積層にはコアマットと言うスポンジみたいなものを利用して厚みをかせいでみました。曲面のところがカナリ難しく、今回はコアマット自体にも樹脂を塗ってある程度型にくっ付けてから次の積層をしました。それとコーナー処理にはパテの中にローピングを細切れにして混ぜる事をおすすめします。切らずにそのまま使うとパテをローピングに絡めるのが大変で上手く角に塗れず空気が入ってしまうところも出てきます!
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