計算力学研究室に入ってEVエコラン、ソーラーバイシクルがやりたいと思っている3年生へ

3年間レースに出た経験から来年も是非がんばってほしいと思って、こんな心がまえでやってほしいなということを書いておきます。

@春休み、夏休みはほとんどないと思ってください。
はっきりいって我が計算力学研究室の「SEIKEI004」「SEIKEI005」の技術は各大会の優勝チームから約2年の遅れをとっています。しかも毎年他チームは技術革新を行っていてそれに遅れをとらないためには3年生の後期から勉強をはじめる必要があると思います。またレース前の走りこみが重要になってくるのでゴールデンウイーク前の春休み、レースが立て続けにある7月8月は毎日学校に来てください。トップチームに入るためにはそれくらいやらないとだめじゃないかと思います。
Aちょっとお金がかかります。
各レースへの遠征費は多少研究室から出ますが全員分の旅費などを考えるととてもとても補助ができる金額ではないため相当自腹でやらなければいけません。初めに自腹で遠征すると覚悟しておいて下さい。
B体育会のノリでやっちゃってください。
ものづくりもスポーツと同じでそれにどれだけ時間を費やしたかによって結果が大きく変わってくると思います。作業もつらいことが多くてある程度の根性が必要です。
Cみんなでしっかり計算してください。
毎年のことなのですがごく一部の人だけが最も重要であるエネルギーマネージメントを行っている場合が多いです。パーツ一つ一つでも全体をみることによってさらに見えてくることがあると思います。覚えることはたくさんありますが必要なことだと思うのでがんばってください。
Dこの研究に楽しさを見つけてください。
周りからEVエコラン、ソーラーバイシクルの製作の研究を見るととっても楽しそうでかっちょよいと見えてしまうかもしれません。でも実際はボルト一つ、配線一本までの気配りや地道な計算が必要でとてもかっちょよいとはかけ離れた世界です。相当やる気がないといやになってしまうと思います。ねじ締めたりエポキシでべたべたになったりするのが苦にならないなら地道な作業も我慢できると思います。作業がつらい分レースは本当に面白いです。部活の試合の雰囲気って言うのが一番想像できると思いますが本当にそんな感じです。
E自分で考えてがしがし動いてください。
初めは何をしたらいいのか分からないのが普通だと思います。でもすべて受身で何をしたらいいのか教えてもらうだけだったら高校生だってできます。大学生なんだから自分でHPとかから情報仕入れてがしがし動いちゃっていいと思います。堀口さんに質問だったらいいけど指示を待つのはやめてください。

以上が成蹊大学計算力学研究室チームがソーラーバイシクルでソーラーライスをもらうために必要な条件だと僕は考えています。こうしなければいけないっていうわけじゃなくてその年のノリで方針を決めていいと思いますが上に書いたことをやらないといつまでも高校生に負けたままと考えてくれてかまわないと思います。ちょっとつらいけどそれだけのその価値と楽しさは十分にあると思います。2002年度にも成蹊大学計算力学研究室チームが大きく飛躍をすることを祈っています。

文責 阿部淳一